結婚の妄想話 出勤前編

 さあ、この恋愛小説も第三回目を迎えました。やったね。ノリがいつも迷子な私は、とりあえず書きます。今回は、あんまりストーリーとしては進まないけれど・・・結構価値観について書いてあるので必見です。あんまり前振りすると、ネタバレや、ハードルが上がるのでこの辺にします。

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 街コンから帰り、本当に何もなかった私は、虚無感にさいなまれていました。

今日も仕事、通勤電車にいつも通り乗ると、電車の揺れる音を聞くことに耐えられなかったので、音楽を聴くことにしました。

音楽を聴いていたので、昨日の夜考えたことの中の私の価値とは何ぞや、幸せの定義とか、悲しみの置き場とか、昨日の夜天体観測聞いたせいで、天体観測の歌詞が頭の中によぎります。

天体観測と出会ったのは、高校生でした。思春期真っただ中の、あの時期だから刺さると最近まで思っていましたが、未だに刺さるので、さすがバンプオブチキンだなと思います。

見えない未来をのぞき込もうとした、あのころからすると、自分の人生を、見えなくてもよかったなと思いますね。見えているものを見落とす気持ちが、今ならわかる気がします。

藤原さんは、20代、もしかしたら10代であの歌詞を書いていたと思うと、すごいの一言です。なんか他人事ですが、自分も20代なんだぞと思うと、あんな誰かを救えるような人に私もなれたのかなと、思うと劣等感が強くなります。

比較対象が比較対象なだけに、私の人生を否定するつもりはないですが、肯定することもできないです。

あの頃の自分に戻りたいかといえば、微妙ですが、自分の人生を俯瞰してみると、幸せだったころの部類に入ると思うと、もの悲しくなります。何を望み、何を恐れて、何を求めているのか、わかっているけれど、わからないふりをする、いや、受け止めなかったから、今になっているのだと、思うと、涙が出そうです。

ふと、スマホから流れる天体観測を聞くのをやめて、どこの駅かを確認すると、まだまだ目的の駅ではなかったです。電車の出入り口のあたりに、ギターケース持っている男の子が、天体観測の話をしてて、世代を超えて愛されるバンプオブチキンのすごさを感じました。

もし、私に子供ができたら、こうやって、天体観測の話をできるのだろうかと思います。もし、とか、過去とか、変えられないものにとらわれている、私は、まだ思春期のままなのだろうか、空を車窓から見ると曇天で、なんとも言えないこの感情をうつしているみたいで、映画のヒロインになった気持ちになりました。映画のタイトルまで思いついた私は、メモ帳にタイトルを書いていました。