結婚の妄想話 街コンに行く編

 さて、第二回の恋愛小説です。思ったよりいいねがついたけれど、誤字脱字や、意味不明文が多いので、端的にいきたいですね。まず、前回の記事からご覧ください。まだ読んでいない方は。

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 この下から、本編に入ります。

今日は街コンです。八王子在住の私は、地元八王子ではなく、町田に行くことにしました。地元の知り合いにばれることが、恥ずかしかったからです。帽子を深くかぶり、駅の改札を通ると、町田の、街が目に入ってきました。

まあ、八王子も似たようなものです。ベッドタウンとして栄えているこの町は、いつもより土日だからか混んでいる気がします。

丸の内で働いている私からしたら、少し郊外に当たる、町田で、どんな出会いが待っているのかを考えると、不安と期待が入り混じります。

行きかう家族連れにいつかの私を想像したり、まだみぬ、命を考えたり、気が早い以外何物でもないこの感情をどこへもぶつけることができないまま、スマートフォンで示された集合場所へ向かいます。

ここです。そうです。町田駅から徒歩5分のこのホテルに私は人が吸い寄せられていくのを見て、何か違和感を感じました。背伸びしすぎたのです。

この日のために、原宿で服を買ってきた、この赤のワンピースに、身を包んだ気分は、戦闘漫画の変身シーンのように、普段のスーツ姿からは、かけ離れていました。

また、スマートフォンの写真機能で自分の顔を見ると、何年かぶりに引いたアイシャドウが波打っています。こうも化粧の腕が落ちたか、と思うと、すかさずぽっけに仕込んでいるハンカチで汗を拭きます。

 

 受付の女性の方に名前を告げます。手を見ると結婚指輪をしていて、卑屈な私は馬鹿にされた気になり、内心笑われていると思いました。

中に入ると、老若男女問わず様々な方がいました。ホテルの立食パーティー形式の催しで、いきなり話しかけられた、同世代の男性に、どこから来たんですか?と聞かれて、八王子ですと答えると、僕は、町田ですと、力づよく答える姿に、何を誇りに思っているんだろうと、考えると、笑えてきて、私は緊張から解き放たれました。失礼なのはわかっているんですけれど、そう思えた、潜在意識の中にある、都会の女が抜けないのかと思うと、いい年こいて何を自意識過剰になっているのかと思いました。

その後もいろいろな方と、話し、連絡先を交換しました。

正直に言って、手ごたえはなかったです。

そこで、仮に連絡が来たら、連絡の来た人とごはんに行って、決めることにしました。今日はまだ誰からも来ていないけれど、大丈夫なのだろうか。ふと気づくと、午前二時、バンプオブチキンの天体観測と同じ時間だなと思いました。

恋愛漫画では、縁のある人と結ばれるというけれど、私の縁はどこにあるのかと、思いを馳せます。

私の手相を自分で見ても、恋愛線が二本うっすらと伸びていました。