はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
綿矢りささんが芥川賞を取った蹴りたい背中を読んで、私は高校進学を決めました。
読む前までは、社交性がなさすぎて、高校行ってもすぐに辞めるくらいなら、行かない方がいいなと思っていました。まあ、結果から言うと高校中退したほうがよかったですけれどね。
中学生の頃に読みましたが、こんな美しい日本語をかける10代がいるのかと衝撃を受けました。
初期三部作と勝手に言っているのですが、10代にしか書けない、繊細な表現をしていらっしゃいます。
その時に文章で食べていきたいなと、勘違いしたのです。自分も10代だから、この感性がまだ残っているとわけのわからないことを思ったのです。
そこからは、一日3冊本を読み、空き時間に執筆の真似事をするという、偽小説家時代を過ごすのです。
小説家にはなれなかったですけれど、語彙力がついたのでよかったなと思います。今の仕事に役立っています。