綿矢りささんの蹴りたい背中は、にな川さんと、長谷川さんの物語です。長谷川さんが主人公です。恋愛ものに入るのかはちょっと微妙ですけれど、二人に人間関係を構築していくさまが書かれます。
綿矢りささんの蹴りたい背中は私が中三の時から高校生にかけて人生で一番読んだ本です。
あの思春期のどこにもぶつけることのできなかった、心のもやもやを解消して、背中を蹴っ飛ばしてくれた作家です。
多分綿矢りささんの存在がなかったら、高校生になっていません。間違いないです。
まあ、通信高校通って、途中で中退していたと思います。通信高校にも行っていないかもしれませんね。高校受験そのものを放棄しているかもしれませんね。
綿矢りささんの作品で自分を変えてくれました。ダメな自分を肯定してくれました。いまだに読み返すと、涙が止まりません。
あのとき、よく頑張ったなと思います。
私にとって好きすぎて語ることすら、恐れ多い存在なので、本当に恐縮です。